闇バイトで特殊詐欺の受け子に｜逮捕された場合の刑罰は？

近年、闇バイトとして特殊詐欺の受け子に関わり、逮捕される事例が増えています。

高額な報酬に釣られて安易に引き受けてしまうケースが多いようですが、特殊詐欺は重大な犯罪であり、関与した場合の刑罰は非常に重くなります。

本記事では、特殊詐欺の受け子として逮捕された場合の刑罰や流れについて解説します

受け子が逮捕された場合の刑罰

特殊詐欺の受け子として逮捕された場合、詐欺罪に問われることになります。

詐欺罪の法定刑は10年以下の懲役であり、罰金刑はありません。

つまり、実刑判決を受ける可能性が高いのです。

初犯でも実刑判決の可能性が高い

特殊詐欺は社会的な影響が大きく、犯罪組織の資金源になっているケースも多いため、裁判所は厳しい判断を下す傾向にあります。

そのため、初犯であっても実刑判決を受ける可能性が高いのです。

刑期の目安

受け子として関与した特殊詐欺の被害額や件数、役割の大きさなどによって刑期は異なりますが、一般的には以下のような目安になります。

• 被害額が数百万円程度の場合：2〜3年の懲役
• 被害額が1000万円以上の場合：3〜5年の懲役
• 複数の事件に関与していた場合：5年以上の懲役

特殊詐欺の受け子で逮捕されたら弁護士に早期相談を

近年、特殊詐欺の受け子として逮捕される事例が後を絶ちません。

安易な気持ちで引き受けてしまうケースが多いようですが、受け子は犯罪行為に直接関与しているため、逮捕されれば重い刑罰が科される可能性が高いのです。

もし身内が受け子として逮捕されてしまった場合、まずは落ち着いて状況を見極めましょう。

そして、刑事事件に強い弁護士に早期に相談することをおすすめします。

弁護士に依頼することで、早期の釈放や不起訴、執行猶予を目指せる可能性があるからです。

弁護士に早期に相談するメリット

弁護士に早期に相談するメリットは主に以下の3点です。

早期の釈放を目指せる

勾留質問の段階で弁護士が適切に介入することで、勾留の必要性がないと認められれば早期釈放が可能になります。

不起訴処分を目指せる

示談の成立や被害弁償など、弁護士の活動によって検察官に不起訴処分を求めることができます。

執行猶予を得られる可能性がある

被害者への謝罪や被害弁償など、弁護士の活動によって情状酌量が認められれば、実刑を避けて執行猶予を得られる可能性があります。

私選弁護人を選ぶメリット

弁護士に依頼する際は、私選弁護人を選ぶことをおすすめします。

私選弁護人は国選弁護人と比べて以下のメリットがあります。

• 接見回数・時間に制限がなく、打ち合わせを十分に行える
• 刑事事件や類似事案の経験豊富な弁護士を選べる
• 国選弁護人より手厚いサポートが受けられる

一方、国選弁護人は私選弁護人に比べて接見時間などに制限があり、必ずしも刑事事件に強い弁護士とは限りません。

大切な身内の人生がかかった事件であればこそ、私選弁護人に依頼し、納得のいく弁護活動を行ってもらうことが重要だと言えるでしょう。

まとめ

特殊詐欺の受け子は、犯罪行為に直接関与しているため、逮捕された場合の刑罰は非常に重くなります。

高額な報酬に釣られて安易に引き受けるのは、絶対に避けるべきでしょう。

もし、受け子として逮捕されてしまった場合は、早期に弁護士に相談し、適切な弁護活動を行ってもらうことが重要です。

弁護士のサポートを受けて、少しでも有利な状況を作りましょう。